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外壁の数量の拾い方
図面から、面積と役物の長さを拾う手順
見積もりのたびに図面を広げて、夜や休みの日に外壁を拾っていませんか。このページでは、僕たちが積算のたびに使っている手順を、サイディングの外壁に絞ってまとめました。外装工事を約20年やってきた中で、実際にやった拾い漏れも正直に書いています。
1. 拾うもの一覧
外壁で拾うのは、面積だけではありません。サイディングと一緒に、役物(水切りや出隅などの長さ物)とシーリングも拾います。
| 拾うもの | 単位 | 主に見る図面 |
|---|---|---|
| 外壁の面積 | ㎡ | 立面図・平面図(開口を引く前と、引いたあとの両方を出す) |
| 開口(窓・扉) | か所・㎡ | 立面図・平面図・建具表 |
| 土台水切 | m | 平面図(外周) |
| 出隅・入隅 | m・本 | 平面図・立面図 |
| 開口まわりの部材 | m・本 | 立面図・建具表 |
| 軒天水切・見切り | m | 立面図・矩計図 |
| シーリング | m | 立面図(縦目地・開口まわり・出隅の両わき) |
| 軒天・破風・笠木 | ㎡・m | 平面図・立面図・屋根伏図 |
2. 拾う前の準備
図面を全ページ見て、何の図かを一覧にします。仕上表・建具表・平面図・立面図・断面図・矩計図・パースまで、1枚ずつ開きます。設備図や電気図にも建物の形が出ているので、形の確かめに使えます。
あわせて、邸名・図面の日付・縮尺を確かめます。古い図面で拾ってしまうのが、一番もったいないミスです。
3. 拾う手順(8つ)
- 屋根の形を先に決める屋根の形が決まらないと、壁の高さが決まりません。4面の立面図で、屋根の縁(パラペット・軒・ケラバ)の線を一周たどって、どこがつながっているかを確かめます。屋根伏図がなければ、自分で描きます。
- 壁の位置を決める柱の位置(910・455の間隔)から、外周・凹み・袖壁を全部書き出します。平面図の細かい線だけで決めないのがコツです。
- 仕上げの境目を決めるサイディングが2種類あるときは、立面図の引き出し線と、平面図の色の線の両方で境目を確かめます。食い違ったら、拾う前に元請さんに確認します。
- 平面図と立面図を照らし合わせる面ごとに「平面図の長さ=立面図の幅」、窓ごとに「平面図の札(品番・高さ)=立面図の位置と大きさ」になっているかを表にします。合わない所は、拾う前に「要確認」にします。
- 面積を拾う面ごとに幅×高さで拾います。壁の上端は、軒の所は軒の高さ、ケラバの所は斜めの屋根の線までです。
- 立面図に出ない面を足す袖壁、垂れ壁の内側、パラペットの内側、ポーチ・車庫・バルコニーの中の壁は、立面図では見えません。平面図から拾って足します。
- 開口を引く窓は呼称寸法の5桁(上3桁が幅、下2桁が高さ)で読みます。扉は、型番ではなく平面図の開口の寸法を探します。凹みの中の窓は立面図に出ないので、平面図で拾います。
- 役物を拾う出隅・入隅は、建物の外形の角を一周、順番にたどって1つずつ数えます。思いついた所から拾うと、必ず落ちます。部材が付く場所は、メーカーのカタログで確かめます。
4. よくある拾い漏れ
僕たちが実際にやった、または答え合わせで見つかったものです。拾い終わったら、ここだけでも見直してみてください。
- 袖壁の先の角袖壁の先には角が2つあります。出隅を1本だけにしがちです。
- 手摺壁の両端バルコニーの手摺壁の両端と、両側の壁がぶつかる所は入隅になります。
- パラペットの内側高さは、軒の高さではなく、屋根材の上の面から測ります。
- ケラバの下の三角の壁壁の上端を1本の高さで決めると、片流れやケラバの下の三角が抜けます。
- 外部階段・共用廊下を囲む壁の内側アパートでは、仕上表の「外部階段」「共用廊下」を見ないと、内側の面がまるごと抜けます。
- ポーチ・車庫の奥の壁と、その中の窓立面図に出ないので、平面図で必ず拾います。
- 仕上げが2つぶつかる角出隅にするか見切りにするかは、同じ家の中でも場所によって違います。決めつけずに確認します。
5. 発注の数はロスを足す
拾った長さを定尺で割っただけの「ロスなしの最小」の数で発注すると、現場で足りなくなります。切り代・切り間違い・短すぎて使えない切れ端が出るからです。
| 材料 | ロスの目安 | 主な理由 |
|---|---|---|
| 長さ物(役物) | 5〜10% | 長さの切り落とし |
| 窯業サイディング | 5〜15% | 切り落とし、窓・ドアの開口 |
僕たちは、発注の数を「全長×1.10÷定尺」を切り上げて出し、ロスなしの数と並べて書いています。開口まわりのように短く切る部材は、%だけでは足りないことがあるので、材1本から何本取れるかでも数えます。
ロスの目安は現場や職人さんによって違います。ここに書いたのは、DeLIFEがふだん使っている目安です。
6. 目安と、正確な拾いの違い
面積からサイディングの枚数を出すときは、1枚を「働き幅455×2,730」で数えます。板は3,030でも、柱が910の間隔なので、縦目地は2,730ごとになるからです。下に面積を入れると、ロス10%で数えた目安が出ます。
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ただし、これはあくまで目安です。正確な枚数は、立面図の上に割付図を描いて、切った板を詰めて数えます。その場合はもう切れ端のロスが入っているので、%は足さず、割れや切り間違いの予備を数枚足すだけにします。
図面から正確に拾うなら、積算代行へ
この手順どおりに、図面から外壁・屋根・樋を拾って、積算書(PDF)と数量表(Excel)でお渡しします。拾った範囲を色で塗った立面図・屋根伏図も付けます。
外装まるごと 1棟33,000円(税込・延床40坪まで・通常3営業日)。初回は半額の16,500円です。
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